【ブログ紹介】
■大学芋はなんで「大学芋」という名前?「大学」+「芋」=「大学芋」と単純にはいえない。そう考えると、ことばには不思議がいっぱい。「大学芋」をきっかけにことばについて考えるブログです!
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2015年01月31日

2015年もよろしくお願いします

2015年になって1ヶ月経ちました。今年はもっとブログを更新したいなと思っていたら、最初から1月分を2月になってから更新する状態になってしまいました(この記事は2月になってから書いたものを、日付の調整をして掲載しています)。

去年のことを考えると、幸いにも先生方や知り合いの方から、これをやってみないか、あれをやってみないか、と声をかけてもらえることが増えてきました。自分が微力ながらにも貢献できるのは光栄ですし、自分自身の勉強にもなり、自分の世界が広がった一年でした。だんだんと、これまで自分が大学院生としてやってきたのとは違う段階になりつつあるのを感じます。

あまり細かいことは書けないですが、ここ数年は毎年のように自分の所属が何かしらの形で変わっていて、なかなか目まぐるしい状況です。博士課程の学生の生活って、安定はしないですが、その分いろいろなことにチャレンジできるものですね。やれることはしっかりやって、チャンスをつかみ、さらに前に進んでいける一年にしていければと思います。今年もよろしくお願いします。
タグ:日記
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2014年12月31日

英語学習に便利なウェブサイト(2)

前回に引き続き、英語学習に便利なウェブサイトを紹介します。今回は、ジャンルをある程度限定して、医学・医療分野で役立つものを扱います。音声とその書き起こしが手に入るものもあれば、辞書もあったりと、形式にはこだわらないことにします。

Podcasts at CDC
CDCが運営するウェブサイト。CDCとはCenters for Disease Control and Prevention、つまりアメリカの疾病対策センターのこと(エボラ関連のニュースで耳にした人も多いかもしれない)。健康や病気の予防に関する情報が配信されている。
○音声のダウンロードができる。書き起こしはウェブサイト上でも閲覧できるしPDFでダウンロードすることも可能(学生に配布するときに便利そう)。
○音声の長さは2分ぐらいのものから8分ぐらいのものまでさまざま。さらに、短めのFor Kids(30秒程度)やRadio-Ready PSAs(1分程度)といったカテゴリーもあるので、興味や集中力に応じて聞きたいものを選べる。


MediEigo(メディエイゴ)
○医療関係者向けの英語学習サイト。ニュースや英単語、医療現場で使えるフレーズなど、充実のコンテンツ(ただし、2013年で更新が止まっている?)。
「気楽に1分〜脳に染み込む医学論文・頻出単語!」では、医学論文によく使用される100の英単語が例文とともに解説されており、医学論文を書くときやその準備として便利。
「おすすめ 英語学習サイト」では、医療分野以外にも便利なウェブサイトを紹介している。


ライフサイエンス辞書
ライフサイエンス辞書プロジェクトの一環として公開されているウェブ上の辞書。生命科学(ライフサイエンス)分野の学術論文を解析したデータベースをもとに、英和・和英の検索ができるだけでなく、共起語表現の検索なども行える。
○普通の辞書には載っていないような専門用語もばっちり。関連語なども見つけることができる。
○共起表現検索は、生命科学分野のコーパスになっている。調べたい語句の前後に現れる語の頻度を集計したり、その語句が入った用例を網羅的に表示させることができる(その用例が含まれる論文に飛ぶリンクも用意されている)。
スマートフォン用のページも用意されている。


医学部、看護学部の学生が勉強するのにぴったりですが、それらの学部で英語を教える先生にとっても役に立ちそうです。文系学部でも、エボラなどの時事問題を扱おうと思ったときには、Podcasts at CDCから教材を取ってきたりできますね。

英語学習のやる気って、便利なウェブサイトを知っているかどうかというちょっとしたことにも案外左右されるような気がします。ご紹介した情報が少しでもお役に立っていれば幸いです。

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英語学習に便利なウェブサイト(1)
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2014年11月30日

英語学習に便利なウェブサイト(1)

インターネットは何か調べるのにとても便利ですが、英語学習にも役立つものがたくさんあります。今回は特に、(1) 無料で利用できる、(2) 音声または映像が手に入る、(3) 放送された英語の書き起こしが手に入る、という3点がそろったウェブサイトを紹介します。いずれも登録不要で利用できます。

ABCニュースシャワー
○米国のABC NewsにNHKが字幕・解説をつけたもの。
○1分ぐらいのニュースを英語字幕・日本語字幕・字幕なしなど複数回見せてくれる。一回の動画は約5分。
○毎回キーワードが設定されており、その語句を中心に解説される。
○NHK「国際報道2014」のウェブサイトから映像の視聴と字幕の閲覧ができる


SCIENTIFIC AMERICAN
○最新の科学論文を英語で簡単に紹介してくれる。
○Videos&Podcastsに進むと、60-Second Science(科学全般の話題)、 60-Second Health(医療・医学の話題)、60-Second Mind(心理学や脳科学の話題)など複数のカテゴリーがあり、一分間の音声解説とその書き起こしがある。
○MP3形式で音声をダウンロード可能(Podcastにも対応)。
○もとの論文へのリンクもあるので、気になった話題はさらに深く知ることが可能。


TED
○最近話題の英語によるプレゼンテーションを配信するウェブサイト。
○「価値のあるアイデアを世に広める」ことを目的として、講演者が各分野の最新の知見を巧みに語る。
○NHKの「スーパープレゼンテーション」という番組のもとになっているもの。
○内容、講演時間(短いもので3分ぐらい、長いものだと20分以上のものもある)もバラエティに富んでおり、自分に合うものを選べる。
○字幕なし、英語字幕、日本語字幕(それ以外にも様々な言語の字幕が選べる)などが選択できるため、学習の目的に合わせた利用が可能。
○映像がダウロード可能、TED視聴用のアプリも複数あるのでスマートフォンでも利用しやすい。


どれもよく更新されるので、継続的に英語教材を手に入れることができます。もともと日本人が英語を学習するために作られたわけわけではない(ABCニュースシャワーの場合、もとのニュース自体は学習者向けに放送されたものではない)ので、少々レベルが高いものもありますが、本格的に英語を勉強するには、学習者向けの教材だけでは不十分なので、意欲のある大学生や一定の英語力がある人にはおすすめです。電車の中やちょっとした空き時間にも利用できるので、ぜひ見てみてください。

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2014年10月31日

日本語の「髪」と「髪の毛」、英語のhair

「葉」は漢字で見ればすぐに意味が取れるが、音声にするとあまりに短かったり、「歯」のように紛らわしいものがあるため、すぐに認識しづらいこともあるだろう。そのためか、「葉っぱ」という言い方もある。ほかにも、「黄」に対して「黄色」、「田」に対して「田んぼ」というペアもある。

「髪」に対して「髪の毛」という言い方があるのも、同じ理由によるものかもしれない。「かみ」という音は、ほかにも「紙」などの解釈がありうるが、「髪の毛」としておけばそのような誤解がなくなる。「髪の毛」が紛らわしさを避けるための表現だとすれば、その存在意義も十分理解できたような気がするが、今回はその意味についてもう一歩踏み込んで考えてみたい。「髪」と「髪の毛」は本当に同じ意味を表しているのだろうか。

まず、「髪の毛」という表現の成り立ちについて確認しておこう。「髪の毛」は、[髪+の+毛]という3つの要素からできている。「髪」は「頭に生える毛」なのだから、すでに「髪」の中に「毛」の意味が入っていると考えて差し支えないだろう。つまり、「髪の毛」という表現の中で、「毛」が果たす役割はほとんどないと言ってよい。(「黄色」の場合も、「黄」がすでに色の一種なのだから、「色」を付け加えても意味上の貢献はほぼない)。そのため、「髪」と「髪の毛」が指すのは同じもののように考えられる。

しかし、「髪」と「髪の毛」が常に交換可能とは限らない。以下の例を見てみよう。

(1) 昨日、レストランに行ったら、スープに{髪/髪の毛}が入っていたので、交換してもらった。
(2) {髪/髪の毛}を変えただけで、若返ったと言われた。

どちらかと言えば、(1)は「髪の毛」、(2)は「髪」が自然に感じられるのではないだろうか。(1)では、スープに入っている毛は一本であるのが普通の読みだろう。この例のように一本一本の毛に注目する場合は、「髪」よりも「髪の毛」のほうがしっくりくる。それに対して、(2)は髪全体の形、要するに髪型を話題にしている。集合体としての毛を意識した場合は、「髪」と言いやすい。もしそうであるとすれば、「髪」と「髪の毛」は、私たちが頭の毛をどのように認識するかという、捉え方の違いを反映していると言える。

もちろん、そのような違いが意識されていないような場合もある。「{髪/髪の毛}がボサボサだ」は、「髪」と言っても「髪の毛」と言っても、それほど違いはないだろう。しかし、(1)や(2)のように使い分けがある場合は、上述のような毛の捉え方に基づいているようだ。(ちなみに、「髪」はわりと適用できる範囲が広い語であるため、「髪の毛」の代わりに使える例もある程度見つかるが、「頭髪」や「毛髪」は集合体としての頭の毛を指すのに限定されると言ってよさそうだ)。

「髪」と「髪の毛」の使い分けに相当するものが、英語にもある。英語のhairは、可算名詞の用法も不可算名詞の用法もあるが、どちらとして扱うかは、日本語の「髪」と「髪の毛」の違いにだいたい対応している。(3)と(4)には、その違いがよくあらわれている。

(3) You have a hair on your collar. I will take it off.
(4) She has beautiful blonde hair.

(3)は襟に髪の毛が一本ある場合で、このように明確な形をもつ一本の毛を指す場合、hairは可算名詞として扱われる(そのため、不定冠詞をつけたり、複数形にしたりできる)。一方、(4)のように毛の本数を意識しているのではなく、毛の集まりからなる連続体として見る場合、hairは不可算名詞である(不定冠詞をつけたり、複数形にしたりしない)。これは、さきほどの「髪」と「髪の毛」の使い分けに似ていると言える。

このことがわかれば、以下のペアについても、一方が可算名詞、他方が不可算名詞であるのも理解できるだろう。

(5) She handed me a glass.
(6) This bowl is made of glass.

(7) Could you lend me a pencil?
(8) Don't write it in pencil; write it in ink.

(5)のglassは明確な形をもった「コップ、グラス」であり、不定冠詞があることからわかるように可算名詞であるが、(6)は境界線のない材料としての「ガラス」であり、不可算名詞である。同様に、(7)のpencilは一本の「鉛筆」を表しているため可算名詞だが、(8)では書類を書くのに必要な手段であり、「鉛筆」の本数や形状を意識したりせず、不可算名詞である(それは、インクと対比していることからもわかる)。日本語には、可算名詞、不可算名詞という文法上の区別がないので、なかなかわかりづらいところがあるが、「髪」と「髪の毛」のような違いだと思えば、その違いも納得しやすいのではないだろうか。

それにしても、このような微妙な使い分けを自然と行っていると思うと、改めてことばっておもしろいなと思うし、日本語でも英語でも同じようなことを区別する場合があるのに、その区別をどのような手段によって行うかが異なるというのも、おもしろい。ほかにもこういう使い分けをしている表現はないだろうか、ほかの言語ではどうだろうかと、どんどん考えたくなる。

*****

今回の内容は、先日の公開講座でもお話しした内容です。もともと、大学院の友達との会話がきっかけで思いついた内容で、日々こんな話ばかりしています(笑)。なお、英語の例(3)-(8)は、久野ワ・高見健一著『謎解きの英文法 冠詞と名詞』の7ページに載っているものです。英語の名詞、冠詞に興味がある方には、おすすめの一冊です。

謎解きの英文法 冠詞と名詞 -
久野ワ・高見健一
謎解きの英文法―冠詞と名詞
くろしお出版


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公開講座を終えて
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2014年09月30日

公開講座の報告ページ

ご報告が遅れましたが、先日の河合塾K会の公開講座「なんでそんなふうに言ったんだろう〜なぜに迫る言語学〜」の報告ページができましたのでお知らせします。以下のウェブサイトの後半部分です。
セミナーレポート 2014年度

報告ページには、アンケートの感想欄からの抜粋が載っています。感想を見る限り、初めて言語学について聞く人にも楽しんでもらえたところがあったようで、よかったなと思っています。

回答してもらったアンケートは、公開講座が終わってすぐに読みました。なんというか、うまく表現できないんですが、どの感想からも参加していただいた方々の気持ちが伝わってきて、読んでいてこちらが感動してしまうぐらいで、思わず何度も読み返してしまいました。

公開講座は、途中休憩を挟んだとはいえ、全体で2時間もあったので長く感じる人もいるのではないかと思いましたが、もっと話を聞いてみたかった、2時間ではむしろ短いぐらいだった、といった感想も複数いただいて、そんなふうに思ってもらえるなんて本当にありがたい限りです。

ウェブサイト掲載不可にチェックが入っているものもあったので、実際には掲載されているのよりももっと多くの感想をいただいているのですが、どの感想もしっかり受けとめました。

今回参加できなかったという方から、また公開講座をやるのであれば教えてほしいと言っていただきました。ポスター作ってもらったり、ちゃんとした教室を用意してもらって人前で話すことは、なかなかない気がしますが(授業や学会発表と違って、こういうチャンスはめったにないので)、今後もこのような機会があればうれしいです。参加してくださった方々とは、いずれまた何らかの形でお会いできればいいなと思っています。

関連記事:
公開講座のお知らせ「なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜」
公開講座を終えて
posted by ダイスケ at 02:16| Comment(0) | 学習・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月13日

公開講座を終えて

先日お知らせした公開講座、無事終了しました。
公開講座のお知らせ「なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜」

ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

実は、最初はあまり申し込みがなくて、大丈夫かなと思っていたのですが、だんだんと申し込みが増えていき、最終的には当初設定していた定員を超えるぐらい申込数がありました(当日申し込みの方は、席が確保できるまで別室で待機していただいたりもしました)。当日は午後から雨という予報も出ていたにもかかわらず、足をお運びいただき心から感謝いたします。

今まで、英語を教えることはあっても、特定の科目や授業から離れて、ことばについて話をするのは初めてでした。どのような話をしようかなと考えたのですが、自分がことばに関して抱く素朴な疑問や、おもしろいと思っていることを素直に表現してもいいのかと思ったら、かえって普段の授業よりもやりやすい気がしてきました。実際、当日も緊張はしつつも(普段の授業でも緊張しないときはないのですが)、肩に力が入りすぎるこもなく、話ができたように思います。

公開講座は、ブログの延長線上にあると前に書きましたが、実際、過去にこのブログで書いたことをまとめ直してしゃべった箇所も多いです。たとえば以下の記事などです。

「冷やす」と「冷ます」 ― 似ていることばのちがいを探る(2009年8月22日)
I am making slow progress. ― ことばがつくる現実(2009年10月22日)
ことばを並べる:言語の線条性と創造性(2011年2月15日)
ジョナさん?(2011年6月29日)
「大学芋」からことばの不思議へ(2012年5月6日)

ほかにも、様々な本を参照したりしているのですが、特に今回意識していたのは、以下の本です(当日にも紹介しました)。

ふしぎなことば ことばのふしぎ (ちくまプリマーブックス) -
池上嘉彦『ふしぎなことば ことばのふしぎ』筑摩書房、1987年。

英語の感覚・日本語の感覚―“ことばの意味”のしくみ (NHKブックス) -
池上嘉彦『英語の感覚・日本語の感覚』NHKブックス、2006年。

日本語と外国語 (岩波新書) -
鈴木孝夫『日本語と外国語』岩波新書、1990年。

はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫) -
野矢茂樹『はじめて考えるときのように』PHP文庫、2004年。

言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学 (中公新書) -
西村義樹・野矢茂樹『言語学の教室―哲学者と学ぶ認知言語学』中公新書、2013年。

今回は、言語学の中でも、特に「認知言語学」と呼ばれる分野についてお話ししました。言語学と言っても、実は相当いろいろな分野が含まれています。言語学の中で認知言語学がどういう位置づけなのか、といった話はしませんでしたし、さらには認知言語学といっても、その考えをごく一部しか紹介できませんでしたが、ことばについて考えてみることのおもしろさや、一見とっつきづらそうな文法が、人の心を考えるきっかけになることを感じてもらえたらいいなと思っています。

関連記事:
公開講座のお知らせ「なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜」
公開講座の報告ページ
posted by ダイスケ at 17:00| Comment(0) | 学習・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月05日

公開講座のお知らせ「なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜」

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今年度から、河合塾のK会というところで講師をさせていただいています。K会は、無学年制で、少人数教育、教養教育を重視している塾です。今回、そちらで言語学についてお話する機会をいただきました!

ウェブサイトはこちらです。
【K会】夏期特別セミナー「なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜」

[追記 特別セミナー終了後は、上記の案内にアクセスできなくなります。セミナーの報告ページが以下に更新されましたので、こちらをご覧ください。
セミナーレポート 2014年度]

言語学入門、というよりは、会場の方々と、ことばについて考えてみたら、いつの間にか言語学の入り口に入っていた、という感じになればいいなと思います(自分の研究についてもお話しします)。実際、このブログもそういうスタンスでやっているので、自分の中では、今回の公開講座はこのブログの延長線上にあります。

メインターゲットは中学生・高校生ですが、保護者、大学生、大学院生や学校教員も歓迎ということなので、もしお時間あるようならお越しください。実際、保護者や大学院生からの申し込みもあります。

参加費は無料です!(事前申し込みが必要ですので、ご注意ください)
チラシも作っていただきました。
seminar_special.pdf(PDFです)

*****

■開催日時  2014年8月9日(土)14:00〜16:00
■会場    河合塾本郷校(2階K会本郷教室)
■対象学年  高校生・中学生・保護者
■講演者   野中 大輔 K会英語科講師/東京大学大学院 言語学専攻
■参加費   無料
■申込方法  窓口/電話申込
 実施校舎の窓口または、下記問い合わせ先にお電話にてお申し込みください。
■お問い合わせ  K会事務局(本郷教室) 0120-540-315
■主催  (学)河合塾
■内容「なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜」

日ごろ当たり前のように使っていることばでも、いざ考え始めると意外と不思議に見えてきます。たとえば、「財布が見つかった」と言った後で、なんでそんなふうに言ったんだろう、「財布を見つけた」と言ってもよかったのに、と思えたりします。そんなことを考え始めると、「彼は顔が赤い」と「彼の顔が赤い」は同じ意味だろうか、英語でもHe is red in the faceとHis face is redという表現があるけどどう使い分けられているんだろうと、どんどん疑問が湧いてきます。みなさんだったら、そんな疑問にどう答えるでしょうか。これらの表現は同じことを伝えているようでもどこか伝えたいことが違う、と感じる方も多いのではないでしょうか。この「伝えたいこと」に注目すると、文法という無味乾燥に思えるルールにも、背後に人間らしさが見えてきます。このセミナーでは、言語学の中でも特に「認知言語学」と呼ばれる分野が、人間らしさという捉えどころのないような一面にどのように切り込んでいくのかを、私の研究事例と共にご紹介します。このセミナーを通して、一見とっつきづらそうな文法を身近に感じてもらい、そこから人間の心について考えるきっかけを得ていただければ幸いです。中学生から高校生、保護者の方までどなたでも歓迎です。ご家族、ご友人をお誘い合わせのうえ、ふるってご参加ください。お待ちしています。

*****

弟のブログでも紹介してもらいました。弟は『中高生の勉強あるある、解決します。』という本の著者です。
中高生のあるある研究所「お兄さんの公開講座!『なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜』」

関連記事:
公開講座を終えて
公開講座の報告ページ
posted by ダイスケ at 20:00| Comment(0) | 学習・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月31日

前期終了

7月も終わり、前期終了。とりあえず、ひと段落です。

今年度は、大学院生をやりつつ、新しく2か所で働き始めたので、あれこれ手探りながらもそれなりの速度で進みました。研究面もまずまず充実させることができたんじゃないかと思います。去年よりはよいペースで研究している気がしますが、去年って、博士課程で大学が変わって1年目で、いろいろと慣れが必要なところがあったのかなと思います。慣れるのに苦労したとか、そういう意識はないんですけど、意外とちょっとしたことをするときのスピードが落ちているように思いました。たとえば、図書館の使い方などは前の大学とかなり違うので、本を借りたり、電子ジャーナルの検索をしたりなどは、ちょっと時間がかかったりしました。実は、今も、図書館については前の大学のほうが使いやすかったなと思っています。前の大学の図書館は、館内閲覧のみであれば利用できるので、今もときどき使っています。

8月もちょっと仕事がありますし、9月以降の準備を今のうちから少しずつ進めておく必要はありますが、8月は研究や語学の勉強を中心に進められうようにしたいです。ダラダラ過ごさないようにしよう。論文も書こう。

今回のブログ、正確には8月になってから書いているのですが、日付を少しいじって、7月の更新分ということにしておきます…。夏休みは、ブログももうちょっとできるといいなと思います。
タグ:日記
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2014年06月22日

忘れ物として回収させて頂く場合がございます

もう1ヶ月以上前ですが、先日ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014に行ってきました。ラ・フォル・ジュルネは、もともとはフランスのクラシック音楽の祭典で、短期間の間にたくさんのコンサートが行われます。それの日本版であるラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンは、毎年ゴールデンウィークに行われていて、今までに何度か行ったことがあります。今回は、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」などを聞いてきました。

今回取り上げたいのはコンサートの話ではなく、そこで見かけた看板についてです。日ごろから、気になる表現を見つけたら写真に撮っておくようにしているのですが、コンサート会場にもおもしろい表現がありました。

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「お手荷物やパンフレットでの席確保は、ご遠慮ください。忘れ物として回収させて頂くことがございます。」

意味は十分にわかるし、看板として問題があると言うつもりもないのですが、一点おやっと思ったところがあります。「回収」の使い方です。

「回収」の意味について考えてみます。「回」はまわる、あるいは、まわった結果元の場所に戻る、というときに使い、特に後者の用法には「回帰」「挽回」などがあります。「収」は集める、取りまとめるという意味で、「収集」「収穫」といった表現に使われます。

この「回」と「収」を合わせた「回収」は、「所有していたものを手放し、再びそれを自分の元に集める」といった意味になると考えてよいでしょう。「アンケートを回収する」「商品に不備があったため回収する」といった用例があります。したがって、「忘れ物を回収する」は「(忘れ物をした人が)忘れ物を自分の手元に取り戻す」という意味で使うものだと言えるでしょう。

看板を見て引っかかったのは、忘れ物を回収する主体が、忘れ物をした人ではなくて、会場の運営側だということです。この場合、物を手放した人とそれを集める人が同じではありません。「回収」が上記で述べたような意味だとすると、看板が警告しているような出来事は「回収」とは言いにくいことになります。

もしかしたら、運営側は「没収」や「撤収」などの語を最初に思い浮かべたものの、それらは否定的なイメージがつきまとうので、もう少し穏やかな語を探して、「収」つながりで「回収」にたどりついたのかもしれません。もしそうであれば、「回収」という語が選ばれたのもわかる気がします。

結局、コンサートそのものよりもこの看板のほうが印象に残ってしまいましたが、日本語について考えるよいきっかけになりましたし、ちょっと変わった表現を見たときの違和感がどこからくるのか探り出すのは楽しいことなので、それはそれでよかったです。


*****

「回収」の意味についての補足

「回収」で少し注意が必要なのは、「廃品回収」「資源回収」などの使い方です。廃品を回収する場合、廃品が元々の製造業者の手に戻るわけではないでしょう。では、「廃品回収」は単に廃品を集めるだけの意味なのかというと、そうではないと思います。廃品の再利用、リサイクルが目的で集める場合にしか「廃品回収」とは言えないのではないでしょうか。そうであれば、(a) 製品を製造・加工する者→ (b) 製品を利用する者→ (a') 製品を(再)加工する者という流れができ、厳密には (a) と (a') が同じではなくても、「回収」の枠に収まるのだと言えます。

生ごみを家庭からごみ処理場に運ぶ車は「ごみ収集車」であって、「ごみ回収車」はちょっとおかしい気がするのですが、もしこの直感を他の人にも受け入れてもらえるなら、それは生ごみは処理するだけで再利用することが前提ではないから、「廃品回収」と違い「ごみ回収」とは言えないからだ、という説明になります。このあたりの区別はあいまいにして使われることもあるかもしれませんが。
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2014年05月31日

2014年度の新しい生活

最近は「教育実習」などの用語で検索して見に来ていただくことが多いのですが、そういえば、そういう季節ですね。5月末から6月にかけては、教育実習生を受け入れている学校が多いと思います。この時期は、新年度が始まってすぐの緊張感も和らいできて、ゴールデンウィークや中間試験も終わって、期末試験まで比較的落ち着いて過ごすころだと思うので、学校としても受け入れやすいのかもしれません。体育祭をやる学校もあると思いますが、実習生としては生徒と触れ合うチャンスになりますし、実習生を指導する先生としては授業が無くなる分、実習生に無理に授業をさせずにすむとも言えるかもしれませ(実習生に授業を任せるのも大変ですから)。自分の場合、教育実習をした3年後に非常勤講師として母校に戻ったので、この時期は職員室でも初々しい実習生の姿を見かけ、懐かしい気持ちになったものです。

さて、教育実習の話から入りましたが、今回は久しぶりに近況報告をしようと思います。2年間続けた高校の講師でしたが、3月末に退職しました。そして、4月からはある大学の非常勤講師(英語)をさせていただいています。大学は文学部出身なので、自分が受けてきた英語の授業も文系という感じのものでしたが、今受け持っているのは理系のものなので、新しい話題にも触れ自分自身の勉強にもなっています。大学の事務とのやりとりを含めてはじめてのことばかりで、この2ケ月でいろいろ学びました。高校生を教えていたのはずいぶん前のことのような気がします。高校での思い出などもそのうち書けたらいいなと思っています。試行錯誤の連続ですが、よい授業ができるよう、がんばります。
posted by ダイスケ at 15:29| Comment(0) | 日々の出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする