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2017年02月14日

複合動詞と「照る」

「光る」と「輝く」を組み合わせると「光り輝く」という表現ができる。このような「動詞+動詞」の表現は、言語学では複合動詞と呼ばれている。「投げ入れる、飛び越える」など、日本語では複合動詞を使う機会が多い。

ここで、「照り〜」という複合動詞について考えてみよう。「照りつける」「照り返す」「照り注ぐ」などの表現がある。「照り〜」という表現は問題なく見つかる一方、「照る」を単独の動詞として使う機会はあまりない。「太陽が照りつける」とは言っても、「太陽が照る」などとは普通言わない。どうやら「照る」の使用範囲はほとんど複合動詞に限られているようだ。以前「変哲」が「何の変哲もない」というフレーズでしか使わず、「変哲」単独の意味も説明しづらいという話をしたことがあるが、「照る」自体の意味はわかるのに、「照り〜」の形でなければ使われることが実質的にないとすると、言葉の組み合わせは意外と不自由で、おもしろいなと思う。

ちなみに、「照り〜」の表現のうち、一番使われているのは「照り焼き」かもしれない。「照り焼く」とは言わないので、先に挙げた複合動詞の一種とは分類されないだろうが、「照り焼き」という形で定着しているということ自体もおもしろいなと思う。最近は海外でも「照り焼き味」は人気のようで、“teriyaki recipe”などと検索すればたくさんのウェブサイトがヒットする。もともとは食材の表面にツヤ、つまり「照り」ができるような焼き方という意味で、そのこと自体は日本人ですら普段は意識しないが、海外ではなおさらだろう。日本に入ってきた外国の調理法もその名前を知って驚くというのがきっとあるんだろうなと思った。

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ラベル:日本語
posted by ダイスケ at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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