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2013年12月31日

語学の上達のために必要なことを考える

勉強に関して、次のようなことをよく聞く。一度に5時間勉強するのをたまにしかやらないよりは一日10分でも毎日やるほうがいい、というアドバイスだ。たしかに、一夜漬けの勉強をするより、たとえわずかな時間であっても継続的にやったほうが、記憶の定着にはよいだろう。しかし、少なくとも語学に関しては、「毎日ちょっとずつ」型の勉強には危険も潜んでいると思う。

ここでは、語学に初級、中級、上級があるとして話を進めてみたい。なお、何をもってして中級と呼べるかなどの問題はあえてしない。中級の中にも実際には幅があるだろうが、なんとなくのイメージでこれらの用語を使う。また、その言語が実際に話されている場所で生活するなどの状況も考えないことにする。

初級から中級に上がるのは、ある程度時間をかければできる。中級から上級に上がるのが難しい。中級は、ちょっとサボるとすぐに衰えて初級並みになってしまうし、かといって一日10分程度の勉強だと、初級まで引き戻されなかったしてもなかなか自分の語学力が伸びていると実感できない。初級のときに比べると、力が伸びるスピードは落ちるからだ。そうすると、だんだん今やっていることが無駄なんじゃないかと思い始めて、勉強が継続できなくなる。実際にはスピードが落ちただけで無駄ではなく、継続していればあるとき自分が意外と前進できたことに気づく瞬間が訪れるのだが、その前に不安になって勉強を中断してしまう人もいるだろう。そんな感じで、語学は初級と中級を行ったり来たりしている人が多いと思う。

ちゃんと力がついたと実感するためには、あるときに一日5時間を2週間継続するといったことが必要なのではないかと思う。そうすると、一段階上がったことが感覚としてわかって、自信になる。その後は徐々にペースを落として毎日少しずつ勉強する形にしてもかなりの効果があると思う。勢いをつけたことで十分定着させられなかったことを補うのには、そのぐらいのペースがむしろちょうどよいのかもしれない。そしてまた短期集中の時期をつくる。そういったことを繰り返していくうちに、中級の壁を突破して、上級に進めるのではないだろうか。一度上級になると、そう簡単には中級には戻らない。そのため、多少時間をあけても中級のときほどは深刻にはならない。ただ、何もしないと確実に衰えていくので注意は必要だし、上級がさらに高みを目指そうとすると中級以上に意識的に勉強しないといけないだろう。

ちなみに、このことは語学以外の勉強でも当てはまると思うが、語学は特に中級を初級へと引き戻す引力が強い気がする。他の勉強はもうちょっとその引力が弱い印象があるのだけど、あくまで印象なのでそれ以上のことは言えない。

そんなことを書いているうちに、大学受験のときにお世話になったある予備校の先生を思い出した。その先生は、授業中に「塵も積もれば山となると言うけど、塵なんてフッと吹けば飛んでなくなっちゃうよ」と言ったのだ。だから少しずつ勉強しても意味がないということではなく、人生には、簡単に吹き飛ばされないぐらいの高さの山を一気につくらなきゃいけない時期があるということを伝えたかったのだと思う。当時の自分にとっても記憶に残る一言であったが、今はさらに実感としてわかるような気がする。

自分の目的や今いるレベルにもよるが、語学にはちょっとずつ継続するという「守り」の勉強と一気に押し上げる「攻め」の勉強が両方必要なのだろう。うまく使い分けて語学の上達を目指したい。

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ラベル:語学 日記
posted by ダイスケ at 16:08| Comment(0) | 学習・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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