【ブログ紹介】
■大学芋はなんで「大学芋」という名前?「大学」+「芋」=「大学芋」と単純にはいえない。そう考えると、ことばには不思議がいっぱい。「大学芋」をきっかけにことばについて考えるブログです!
■はじめての方はこちらへ

2010年03月06日

あのときの自分、今の自分、これからの自分

中学のころから英語は好きだった。
英語を話すことに憧れたというより、英語の文法が好きだった。

中学3年生のとき、英語の先生と話をしていたら「『ロイヤル英文法』という本には文法のことは何でも載っている」というのを聞いて、さっそく購入した。
その項目の多さにびっくりしたが、わからないところがあると辞書のようにたびたび引いていた。

この『ロイヤル英文法』にはQ&Aというコラムがあり、そこで読者が思いつきそうな素朴な疑問が取り上げられていた。
その中のひとつに「『穴を掘る』はdig a holeでよいか?」というQがあった。

それまであまり考えたことはなかったが、目的語というのは動詞が示す行為の〈対象〉であることが多い。
言われてみればdig a holeは目的語が対象ではないので、日本語と同じように表現できるのかという疑問をもつ人もいる、と著者は考えたのだろう。

『ロイヤル英文法』の回答は次のようになっていた。
よい。「道路に穴を掘る」というとき、直接掘るのは道路で、その結果できるのが穴だが、英語でも日本語と同じようにhole(穴)を目的語にして、The men dug a hole in the road.(男たちは道路に穴を掘った)という。write a letterなども同じ例で、これを結果の目的語という(p. 23)。
これを読んで、目的語にもいろいろあるのだなと感動した。
(「結果の目的語」は「結果目的語」ともいう)

あれから9年。
卒論では、英語で「穴をあける」ことを意味する表現をひたすら集めて分析した。
中学のときに何気なく読んだこのコラムは、結局卒論のきっかけになったのだ。
卒論を書いて、まだまだ知らないことだらけなのがわかり、もっと勉強したいという思いを強くした。

というわけで、無事に大学院に合格しました。
これで勉強を続けることができます。
中学のときの感動を忘れずに、これからもことばの不思議に迫っていきたいと思います。

参考文献
宮川久幸ほか(編). 1993. 『ロイヤル英文法』 旺文社.
posted by ダイスケ at 01:41| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。