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2009年11月07日

不思議であーる2 ― 日本語の動詞の活用

日本語で、母音の連続を避けるために子音を挟み込むときとはいつか?

それは動詞を活用するときにある。
まずは、日本語の動詞の活用について中学の国語の復習をしよう。

「書く」という動詞は、「書か(ない)」「書き(ます)」「書く」「書く(とき)」「書け(ば)」のように変化すると習う。
「起きる」は「起き(ない)」「起き(ます)」「起きる」「起きれ(ば)」と変化する。
「投げる」は「投げ(ない)」「投げ(ます)」「投げる」「投げれ(ば)」と変化する。

「-ない」をつけるとき(未然形)に、
「書か(ア)ない」のように、アの音が入っていれば、五段活用であり、
「起き(イ)ない」のように、イの音が入っていれば、上一段活用、
「投げ(エ)ない」のように、エの音が入っていれば、下一段活用である。

これを表にすると、以下のようになる。
(命令形だけ省いた)

動詞の活用

中学では上記のように習うが、ここでは子音と母音を分けてみよう。
そうすると、語幹(活用しても変化しない部分)についての認識が変わる。
「書く」でいえば、「書-か-ない」ではなく、「kak-a-nai」として記述することができる。

すると、以下の表のようになる。
母音は赤、子音は青の色をつけてみた。

動詞の活用2

ここから子音同士、母音同士の連続を避けるようになっていることがわかる。
たとえば、「書きます」であれば、「kak-i-masu」となり、語幹(kak)が子音で終わり次に子音が続くので、iという母音が挟み込まれている。
「書けば」は「kak-eba」となり、子音で終わりeという母音が続くので特になにも挿入しない。
一方、「起きます」は「oki-masu」で、語幹が母音で終わり子音が続くのでそのまま。
「起きれば」は「oki-r-eba」であり、語幹が母音で終わり次に子音が続くので、rという子音を挿入する。

まとめると、
五段活用は、語幹が子音で終わるため、子音が続く未然形でa、連用形でiが挟み込まれる。
上一段活用と下一段活用は、語幹が母音で終わるため、母音が続く終止形・連体形・仮定形でrが挟み込まれる。

というわけで、日本語で母音の連続を避けるためにrを挿入するときとは、上一段活用と下一段活用の終止形・連体形・仮定形をつくるときでした。

ドイツ語の前置詞の結合形と日本語の動詞の活用と全然関係ないようにみえるところで、ともにrというものが選ばれるのが不思議だな思った。
母音の連続というのは複合語などでも出てくると思うので、これからも注意して見ていきたい。

なお、動詞の活用については、昨年度受講した講義「日本語文法」を基礎にしています。
他に「日本語文法」での雑談を自分なりに膨らませた記事として、「This is a pen.」と「サンドイッチ構造から敬語を見る」があります。
ラベル:日本語 活用
posted by ダイスケ at 00:35| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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