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2009年06月29日

英語を文章単位で学ぶ意義 ― 実習での試み

生徒から英語の勉強で困っていることを聞いてみると、「単語が覚えられない(すぐ忘れる)」というのが多かった。
うちの学校では単語集が配布されているのだが、なかなか覚えるのは苦戦しているようだ。
そもそも単語集を使うこと自体に疑問がある人もいるだろうが、自分自身は単語集を使ったし役に立ったと思う。
やはり、絶対に触れておきたい単語などはあるわけなので。

単語集の弱点は、単語がバラバラに配列してあるので、互いに関連した意味をもっている単語に触れることができないことだ。
でも日本語を考えてみても、ことばをただバラバラに覚えているわけではないことは明らかだ。
たとえば、「絵」「絵の具」「筆」「塗る」などのことばのうちどれかを聞けば、別のものが連想できる。
母語であれば、そういうことばのネットワークが頭の中に自然と形成されてことばを覚えていくのだろう。

だが、外国語(英語)ではそうはいかない。
外国語でそうしたネットワークを作るには、一文だけでないある程度まとまった文章に意識的に触れるのが有効だ。
小説にしても、新聞にしてもある事柄に関する表現が何度も登場するので、単語や熟語の知識を整理するのに役立つ。

というわけで、実際に高校の授業で使っている教科書Unicorn UのLesson 6に出てくる語句を「連邦議会」「投票」「選挙」「選挙権」「戦争」という観点からまとめてみた。
一語というよりは、語句という感じになった。

Lesson 6に出てくる表現

投票することが認められていれば(be allowed to vote)、選挙権(the right to vote)を持っているということである。
連邦議会に立候補した(run for Congress)人のうちだれかに投票する(vote for...)。
連邦議会は、宣戦布告を行うか(declare war)か、それとも参戦しないでおく(stay out of a war)か投票して決める。自分でやってみて、ずいぶんと関連する表現がひとつのLessonに登場していると思った。
教科書がよくできているということか。
上の図は生徒にプリントで配布したのだけれど、自分の方こそ勉強になった(笑)。
うまく図が作れてなんだかうれしかった。

外国語学習は単語と文法だけじゃダメだと実感した。
上の図ほどのものが作れなくても、テクスト単位のものを読むことでちょっとずつことばのネットワークができていくだろう。


言語学では、意味の関連性にしたがって形成される場を「意味場」といい、「場の理論」というのが考えられている。
そもそも、教科書の語句をまとめてみたのも、言語学にそういうもがることをちょっとだけ知っていたから、授業に活用できないかと思って。
でも、まだどんな考え方があるのかよく知らないので、今回のもちゃんと何かの本を参照したわけではない。
これを機に、語の連想関係などがどのように扱われているのか調べてみたくなった。
posted by ダイスケ at 03:08| Comment(0) | 学習・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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