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■大学芋はなんで「大学芋」という名前?「大学」+「芋」=「大学芋」と単純にはいえない。そう考えると、ことばには不思議がいっぱい。「大学芋」をきっかけにことばについて考えるブログです!
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2014年08月13日

公開講座を終えて

先日お知らせした公開講座、無事終了しました。
公開講座のお知らせ「なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜」

ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

実は、最初はあまり申し込みがなくて、大丈夫かなと思っていたのですが、だんだんと申し込みが増えていき、最終的には当初設定していた定員を超えるぐらい申込数がありました(当日申し込みの方は、席が確保できるまで別室で待機していただいたりもしました)。当日は午後から雨という予報も出ていたにもかかわらず、足をお運びいただき心から感謝いたします。

今まで、英語を教えることはあっても、特定の科目や授業から離れて、ことばについて話をするのは初めてでした。どのような話をしようかなと考えたのですが、自分がことばに関して抱く素朴な疑問や、おもしろいと思っていることを素直に表現してもいいのかと思ったら、かえって普段の授業よりもやりやすい気がしてきました。実際、当日も緊張はしつつも(普段の授業でも緊張しないときはないのですが)、肩に力が入りすぎるこもなく、話ができたように思います。

公開講座は、ブログの延長線上にあると前に書きましたが、実際、過去にこのブログで書いたことをまとめ直してしゃべった箇所も多いです。たとえば以下の記事などです。

「冷やす」と「冷ます」 ― 似ていることばのちがいを探る(2009年8月22日)
I am making slow progress. ― ことばがつくる現実(2009年10月22日)
ことばを並べる:言語の線条性と創造性(2011年2月15日)
ジョナさん?(2011年6月29日)
「大学芋」からことばの不思議へ(2012年5月6日)

ほかにも、様々な本を参照したりしているのですが、特に今回意識していたのは、以下の本です(当日にも紹介しました)。

ふしぎなことば ことばのふしぎ (ちくまプリマーブックス) -
池上嘉彦『ふしぎなことば ことばのふしぎ』筑摩書房、1987年。

英語の感覚・日本語の感覚―“ことばの意味”のしくみ (NHKブックス) -
池上嘉彦『英語の感覚・日本語の感覚』NHKブックス、2006年。

日本語と外国語 (岩波新書) -
鈴木孝夫『日本語と外国語』岩波新書、1990年。

はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫) -
野矢茂樹『はじめて考えるときのように』PHP文庫、2004年。

言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学 (中公新書) -
西村義樹・野矢茂樹『言語学の教室―哲学者と学ぶ認知言語学』中公新書、2013年。

今回は、言語学の中でも、特に「認知言語学」と呼ばれる分野についてお話ししました。言語学と言っても、実は相当いろいろな分野が含まれています。言語学の中で認知言語学がどういう位置づけなのか、といった話はしませんでしたし、さらには認知言語学といっても、その考えをごく一部しか紹介できませんでしたが、ことばについて考えてみることのおもしろさや、一見とっつきづらそうな文法が、人の心を考えるきっかけになることを感じてもらえたらいいなと思っています。

関連記事:
公開講座のお知らせ「なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜」
公開講座の報告ページ
posted by ダイスケ at 17:00| Comment(0) | 学習・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月05日

公開講座のお知らせ「なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜」

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今年度から、河合塾のK会というところで講師をさせていただいています。K会は、無学年制で、少人数教育、教養教育を重視している塾です。今回、そちらで言語学についてお話する機会をいただきました!

ウェブサイトはこちらです。
【K会】夏期特別セミナー「なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜」

[追記 特別セミナー終了後は、上記の案内にアクセスできなくなります。セミナーの報告ページが以下に更新されましたので、こちらをご覧ください。
セミナーレポート 2014年度]

言語学入門、というよりは、会場の方々と、ことばについて考えてみたら、いつの間にか言語学の入り口に入っていた、という感じになればいいなと思います(自分の研究についてもお話しします)。実際、このブログもそういうスタンスでやっているので、自分の中では、今回の公開講座はこのブログの延長線上にあります。

メインターゲットは中学生・高校生ですが、保護者、大学生、大学院生や学校教員も歓迎ということなので、もしお時間あるようならお越しください。実際、保護者や大学院生からの申し込みもあります。

参加費は無料です!(事前申し込みが必要ですので、ご注意ください)
チラシも作っていただきました。
seminar_special.pdf(PDFです)

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■開催日時  2014年8月9日(土)14:00〜16:00
■会場    河合塾本郷校(2階K会本郷教室)
■対象学年  高校生・中学生・保護者
■講演者   野中 大輔 K会英語科講師/東京大学大学院 言語学専攻
■参加費   無料
■申込方法  窓口/電話申込
 実施校舎の窓口または、下記問い合わせ先にお電話にてお申し込みください。
■お問い合わせ  K会事務局(本郷教室) 0120-540-315
■主催  (学)河合塾
■内容「なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜」

日ごろ当たり前のように使っていることばでも、いざ考え始めると意外と不思議に見えてきます。たとえば、「財布が見つかった」と言った後で、なんでそんなふうに言ったんだろう、「財布を見つけた」と言ってもよかったのに、と思えたりします。そんなことを考え始めると、「彼は顔が赤い」と「彼の顔が赤い」は同じ意味だろうか、英語でもHe is red in the faceとHis face is redという表現があるけどどう使い分けられているんだろうと、どんどん疑問が湧いてきます。みなさんだったら、そんな疑問にどう答えるでしょうか。これらの表現は同じことを伝えているようでもどこか伝えたいことが違う、と感じる方も多いのではないでしょうか。この「伝えたいこと」に注目すると、文法という無味乾燥に思えるルールにも、背後に人間らしさが見えてきます。このセミナーでは、言語学の中でも特に「認知言語学」と呼ばれる分野が、人間らしさという捉えどころのないような一面にどのように切り込んでいくのかを、私の研究事例と共にご紹介します。このセミナーを通して、一見とっつきづらそうな文法を身近に感じてもらい、そこから人間の心について考えるきっかけを得ていただければ幸いです。中学生から高校生、保護者の方までどなたでも歓迎です。ご家族、ご友人をお誘い合わせのうえ、ふるってご参加ください。お待ちしています。

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弟のブログでも紹介してもらいました。弟は『中高生の勉強あるある、解決します。』という本の著者です。
中高生のあるある研究所「お兄さんの公開講座!『なんでそんなふうに言ったんだろう?〜「なぜ」に迫る言語学〜』」

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公開講座を終えて
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posted by ダイスケ at 20:00| Comment(0) | 学習・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする