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■大学芋はなんで「大学芋」という名前?「大学」+「芋」=「大学芋」と単純にはいえない。そう考えると、ことばには不思議がいっぱい。「大学芋」をきっかけにことばについて考えるブログです!
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2011年08月31日

oldからみたことばの不思議

中学のころ、英語でoldという語を習ったとき、変だなあと思うことがあった。oldは「古い、年を取った」ということを表す形容詞で、反対の意味の語を日本語の場合も含めて示すと、次のようになる。

(1)old - new
(2)old - young

(1')古い - 新しい
(2')年を取った - 若い

疑問に思ったことのひとつは、物が古いことと、人が年を取ったことはずいぶんと違うことを表しているような気がするのに、なぜ一つ語でその両方を表すのか、ということだ。実際、newとyoungのように別々の語を使うので、その反意語もそれぞれ違う語があってもいいのに。

もうひとつ気になったのは、日本語には(2)のoldに相当する形容詞がないことだ。「年を取った」「年老いた」「年配の」「高齢の」などの表現はあるが、それらは「新しい」や「若い」のような「-い」で終わる形容詞ではない。「若い」が形容詞なんだから、年を取ったことを表す形容詞も存在してもいいように思えるのだが、そういう日本語は存在しない。

これは「あってもよさそうなものがない」という話だが、逆にstartとbeginのように、同じような意味のものがいくつもある、つまり「なくてもよさそうなものがある」という場合もある。もちろん、「そうなっているものはそうなっているのだから、仕方がない」というのも学習する上で必要なときもある。でも、「仕方がない」のままで終わらせたくないと思った。なんとかして、ちょっとでも納得したいと思った。その延長線上に、大学院で言語学の研究をする今がある。

自分にとって、oldはことばについて意識的に考え始めるきっかけのひとつで、今もときどき思い返している。
ラベル:英語 日本語 日記
posted by ダイスケ at 23:59| Comment(4) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする