【ブログ紹介】
■大学芋はなんで「大学芋」という名前?「大学」+「芋」=「大学芋」と単純にはいえない。そう考えると、ことばには不思議がいっぱい。「大学芋」をきっかけにことばについて考えるブログです!
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2009年08月31日

8月も終わり

今日で8月も終わり。
今年の8月は英語やドイツ語の勉強したり、言語学の本読んで卒論のこと考えたり、という感じだった。

華やかさはないが、英語やドイツ語を読んで、「この動詞はこんな使い方もあるのか」と気づいたり、言語学の理論から刺激を受けるっていうのは、それだけでささやかな幸せかもしれないと思う。

そういえば、教育実習で英語を教えた生徒で、ぼくのことを「実習生の中で一番おもしろかった」と言ってくれた人がいるそうで、そういうのを聞くととてもうれしい。
9月は高校の文化祭もあるので、また生徒に会えると思うと楽しみだ。

以上、今日はまとまりのない日記でした。
ラベル:日記
posted by ダイスケ at 23:58| Comment(2) | 日々の出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月30日

英語教育系のワークショップ参加

今日は英語教育系のワークショップに参加した。
去年お世話になった教授から声をかけていただいたので。

全体の流れは次の通り。
@高校生を想定した授業を受ける(授業を受けるのは参加した大学生)
Aテスト問題作成について考える
Bテストの結果のデータ処理を学ぶ

@は英語で英語の授業を行い、リーディングとスピーキングがあった。
■リーディング
(1)教科書を各自読む
(2)先生が「どんなことが書いてあったか」生徒(大学生)に聞く
(3)生徒が英語で答える
■スピーキング
(1)ペアになって、与えられたトピックについて質問し合う(将来就きたい仕事は何ですか?など)
(2)どんなやりとりをしたかを発表
(3)数人のグループを組んでディスカッション
(4)ディスカッションの内容をまとめて発表

ある意味で、いかにも「英語で英語の授業」という感じだった。
「先生は常にハキハキしてて、まちがいを恐れずにしゃべってごらんという無言のメッセージを発している」という感じ。
このスタイルがいいか悪いかはとりあえず置くとして、
こういうスタイルは英語の授業でしかなされないような気がする。

これが必要とされている「コミュニケーション能力」なら、英語以外でもやればいいのではないだろうか。
英語のときだけ、質問されたり自分の意見を言うことを奨励されたりするならそれは変だと思う。
そういうことに必要なのは、発言する勇気や慣れかもしれないが、それは英語でのコミュニケーションに固有の能力ではないだろう。
英語だけ特別扱いしてテンションがちがいすぎるような。
他の科目では意欲的に参加しているかという観点は取られない気がする。

とりあえず、
「教育全体の中での英語の位置づけは何だろうか」
「コミュニケーションに対する意欲を評価対象とするのはそもそも自明なことか」
ということを考える機会となった。
ラベル:英語教育
posted by ダイスケ at 02:32| Comment(0) | 学習・教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月22日

「冷やす」と「冷ます」 ― 似ていることばのちがいを探る

この前、「笑っていいとも!」を見ていたら「知ってるようで知らない日本語」というのをやっていた(8月13日)。
外国人が抱いた日本語の疑問に答えるコーナーだ。

そのときの問題のひとつが
「『冷やす』と『冷ます』のちがいは何か?」だった。

こういう問題はおもしろいと思う。
特別な知識が必要なく、考えればそのちがいに気づけるかもしれないからだ。

番組ではゆっくり考える間もなく以下の模範解答が出されてしまった。
「冷やす」は元の温度が何度であれ、とにかく温度を下げること。
「冷ます」は一度高くなった温度を下げること。


この問題の答えはとりあえず出てしまったが、こうした似ていることば、つまり類義語(synonym)のちがいはどのようにしたらわかるのか。
有効な手段は、一方は可能でも、他方は不可能な場合、あるいは一方と他方で意味の差が明確になる場合を見つけることだ。

この場合は、「冷やす」が使えるが「冷ます」はおかしいケースを考えればいい。

(1)
a. キンキンに冷やしたビール
b.*キンキンに冷ましたビール

(1a)は問題ないが、(1b)はおかしく感じられる。
(*は文法的に許されないものを指す。文法判断は自分で行った)

「キンキンに」が冷たい状態を強調する表現だとしよう。
すると、ある物体を「冷やし」たらそれは冷たくなるのに、「冷まし」てもそれが冷たくなることを意味するとは限らないことが、「キンキンに」で修飾できるか比べることでわかる。

次の例のうち、アイスコーヒーを連想させるのは(2a)だろう。

(2)
a. 冷やしたコーヒー
b. 冷ましたコーヒー

(2b)は猫舌の人のために熱くない状態にしたときなどに適しているが、それはつまり「冷ます」はもとが熱かったことも伝えるからである。

というわけで、(1)や(2)のような例を思いつければ、自分でもちがいに気づくことができる。

(1)(2)を考えたら、次のような説明のほうがわかりやすいかなと思った。
「冷やす」も「冷ます」も温度を下げることを意味するが、「冷やす」はその結果冷たくなることを含意するが、「冷ます」はもともとが熱かったことを含意する点が異なる。

ことばが話せるのとそこにあるルールが説明できるわけではないこと、また、同じようなことばでも使い分ける基準を無意識ながらももっていることに気づくにはちょうどよい問題だったと思う。
ラベル:日本語 類義語
posted by ダイスケ at 03:28| Comment(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする