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■大学芋はなんで「大学芋」という名前?「大学」+「芋」=「大学芋」と単純にはいえない。そう考えると、ことばには不思議がいっぱい。「大学芋」をきっかけにことばについて考えるブログです!
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2009年03月22日

無冠詞に無関心?

英語の冠詞は難しい。
aをつけるのか、theをつけるのか。
その一方で、冠詞をつけないという選択肢もある。

だが、イディオムの場合はそうした判断をする以前に「まぁ、そういうものだからそれで覚えておこう」と思うかもしれない。
たとえば、on footというとき、footはなぜ冠詞がないのか。
イディオムだから覚えればいいやと済ませるのは、なんだか気持ち悪い。

footは「足」という意味だが、on footというときのfootの意味の焦点は、
肉体の一部としての足というよりもむしろ足を使って行う行為、つまり歩くことにあるといえる。

肉体の一部としての足なら数えることもできるが、歩くことを数えるのは難しい。
どこからどこまでがひとつの「歩くこと」と数えられるのかという境界がないからだ。
そうするとtheを使って特定化する意識もはたらかない。
具体的な身体部位としての「足」と比べて、より抽象的な「歩くこと」に近い意味の使われ方では冠詞との相性が悪そうだ。

最近、on footのfootに似た使い方は、日本語の「足」にもあることに気づいた。
「彼は足が速い」というときの「足」だ。
このときの「足」は、体の一部としての足というより「走ること」を表している。
だからこそ「速い」ということばと結びついているのだろう。

日本語でも英語でも「足」→「足を使って行うこと」という原理がはたらいている(「歩く」と「走る」というちがいはある)。
英語ではそのちがいがことばに反映されるのに、日本語ではそのちがいを表現するする手段がない。
そういう形で冠詞に興味をもてば、ちょっとワクワクしませんか?
ラベル:英語 日本語 冠詞
posted by ダイスケ at 02:58| Comment(4) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする